電話受付は診療時間内03-3499-6223
WEB予約

熱傷(やけど)

執筆:斎藤史武 監修:高杉亜里紗 公開日:2026-08-23

料理中の熱い油はね、ヘアアイロンのひと触れ、うっかり触れた鍋──やけどは日常でもっとも起こりやすいけがのひとつです。そして「たかがやけど」と思って自己流の処置をした結果、跡が残ったり、思ったより深いやけどだったと後から分かったりすることが少なくありません。

このページでは、なみきばしクリニックの皮膚科担当医(日本皮膚科学会 皮膚科専門医)が、やけどをした直後の正しい応急処置、受診の目安、治療についてご説明します。ご相談はWeb予約からどうぞ。

Q. やけど(熱傷)とはどんなけがですか?

熱いもの(熱湯・蒸気・油・調理器具・アイロンなど)や化学物質が皮膚に触れて起こる、皮膚の損傷です。

やけどの重さは「深さ」と「広さ」で決まります。深さはおおまかに次の3段階で考えます。

Q. やけどをしたら、まず何をすればよいですか?

すぐに、流水で、5〜30分を目安に冷やしてください。皮膚のダメージを最小限に抑えるための、もっとも大切な応急処置です。

外来では「冷やしたのは最初の数分だけ」「とりあえず家にあった軟膏を塗ってきた」という方が少なくありません。自己判断で塗り薬をつけると、診察の際にやけどの深さが評価しにくくなり、その後の治療の妨げになることがあります。まずは流水で冷やし、何も塗らずに受診していただくのが確実です。

冷やして痛みが落ち着いても、皮膚の中では損傷が進んでいることがあります。赤みだけに見えても、翌日に水ぶくれが出てくることもあるため、経過には注意が必要です。

Q. 病院に行く目安はありますか?

「水ぶくれができた」「痛みが強い」「顔・手・関節・陰部のやけど」「範囲が手のひらより広い」場合は、受診をお勧めします。

特に次の場合は、緊急性の高いやけどです。

これらに当てはまる場合は、ためらわずに救急外来・高度医療機関を受診してください(緊急時は119番)。軽いやけどかどうか判断に迷う場合は、当院にご相談ください。

Q. 「低温やけど」とは何ですか?

湯たんぽ・カイロ・電気毛布など、「心地よい」程度の温度に長時間触れ続けることで起こる、見た目より深いやけどです。

高温のやけどと違って痛みに気づきにくく、じわじわと皮膚の深くまで損傷が進むのが特徴です。赤みや小さな水ぶくれ程度に見えても、実際には深いⅡ度〜Ⅲ度に達していることが多く、治るまでに数週間かかったり、手術が必要になったりすることもあります。

就寝中の湯たんぽ・電気毛布の使用や、同じ場所に貼り続けたカイロが典型的な原因で、場所はすね(下腿)に目立ちます。外来でも「小さいし、熱くもなかったから」と市販薬で数週間様子を見て、治らない傷になってから受診される方が少なくありません。「たいしたことなさそうなのに治らない」やけどは、低温やけどを疑って早めに受診してください。

Q. 治療はどのように行いますか?

浅いやけどは、患部の洗浄と軟膏・創傷被覆材による外用治療が中心です。当院で対応できます。

赤みや水ぶくれまでの浅いやけど(表皮〜真皮浅層)であれば、患部を毎日洗って清潔に保ち、軟膏やガーゼ・創傷被覆材で保護しながら皮膚の再生を待ちます。深さや感染の有無に応じて、処置の内容と通院間隔をご案内します。

一方、水ぶくれのあとが深い潰瘍になっている、皮膚が白色・黒色に変化している、痛みを感じないといった深いやけどは、入院や手術が必要になることがあるため、高度医療機関へ速やかにご紹介します。

やけどの跡(色素沈着・傷あと)を最小限にするには、初期の正しい処置と、治った後の紫外線対策(日焼け止め・遮光)が大切です。

当院での診療

当院では、日本皮膚科学会 皮膚科専門医が、やけどの深さの評価と外用治療・処置を行っています。低温やけどの経過観察や、治った後の跡のご相談にも対応します。深いやけど・広範囲のやけどの場合は、連携する高度医療機関へ速やかにご紹介します。ご予約はWeb予約からどうぞ。

まとめ

やけどの初期対応は「すぐ流水で5〜30分冷やす」「水ぶくれを破らない」「民間療法をしない」の3つです。水ぶくれ以上のやけど、顔・手・関節のやけど、低温やけどの疑いは、自己判断せず皮膚科へ。跡を目立たせないためには、最初の数日の対応が大きく影響します。

参考文献

ご予約はこちらから

WEB予約は24時間受付。当日のご予約もできます。

WEB予約 電話 診療時間 アクセス